今日は、フジファブリックさんを聴いていました。
フジファブリックは、2000年に志村正彦さんを中心に結成されたロックバンド。
「銀河」や「茜色の夕日」など、独特な言葉選びとメロディが印象的な曲をたくさん残しています。
その中でも「若者のすべて」は、僕にとっては、夏の終わりになると聴きたくなる曲の代表格です。
夏の終わりって、何か特別なことがあったわけじゃなくても、少し寂しくなる瞬間がありますよね。
まだ昼間は暑いのに、夕方になると少し風が涼しくなっていたり、気づけば日が落ちるのも早くなっていたり。
「若者のすべて」は、そんな夏の終わりの空気をすごく綺麗に感じられる曲なんです。
個人的に好きなのは、夏の終わりを「寂しい」と直接歌いすぎていないところ。
街の景色や夕方の時間、最後の花火みたいな、どこか見覚えのある風景が出てくることで、自分の記憶まで重ねて聴けるんですよね。
メロディは決して複雑ではないのに、なぜか耳に残る。
そして、派手に盛り上げなくても、曲が進むにつれて少しずつ切なさが増していく。
個人的には、「何を鳴らすか」だけじゃなく、「何を鳴らさないか」が上手い曲だと思っています。
音を詰め込みすぎず、余白を残しているからこそ、歌やメロディがすっと入ってくる。
その余白が、夏の終わりの少し涼しくなった空気みたいに感じられるんですよね。
昔聴いたときと、今聴いたときで、少し違って聴こえるのもこの曲の好きなところ。
時間が経つにつれて、自分の中にある思い出も変わっていくからなのかもしれません。
もう夏も終わりに近づいてきました。
夕方の風が少し涼しくなってきたこの時期に、ぜひ聴いてみてください。
FIRST CLASS
伊丹 夕季(いたみ ゆうき)