今日は、ずっと真夜中でいいのに。を聴いていました。
ずとまよって、改めて聴くと本当に不思議な音楽だなと思います。
ロックっぽいギターがあったり、ジャズっぽい雰囲気があったり、電子音が入っていたり。
いろんな音楽の要素が混ざっているのに、聴けばちゃんと「ずとまよだ」と分かる。
その中でも、今日は「ヒューマノイド」を改めて聴いていました。
この曲、バックで鳴っている音がかなり多いんです。
ギター、ベース、ドラム、鍵盤、シンセ……。
いろんな楽器がそれぞれ動いているのに、不思議とごちゃごちゃして聴こえない。
そして、その上でACAねさんの歌がものすごく自由に動いている。
普通なら「こんなに音が鳴っていたら歌が埋もれそう」と思うんですが、全然そんなことがないんですよね。
むしろ、歌そのものが楽器みたいに聴こえます。
細かく言葉を刻んだかと思えば、急に音を伸ばしたり、リズムの裏側に入ってきたり。
歌っているというより、声でリズムを作っているような感じがします。
個人的に特に好きなのがベースです。
ずとまよの曲って、ベースがただ後ろで低い音を鳴らしているだけじゃなくて、かなり動くんですよね。
歌とベースが一緒に動いたり、逆に違う動きをしたり。
そこにドラムやギターが加わって、曲全体がどんどん前に進んでいく。
だから「ヒューマノイド」は、音がたくさん鳴っているのに、聴いていて気持ちいい。
こういう曲を聴いていると、作曲って音を増やすだけじゃないんだなと思います。
どの音を入れるかだけじゃなくて、どこで音を抜くかも大事。
ボーカルが細かく動いているところでは他の楽器が少し引いて、歌が伸びるところでは後ろの音が動いたりする。
そうやって音の密度を調整しているから、あれだけいろんなことをしていても聴きやすいんだと思います。
「ヒューマノイド」を一言で言うなら、
「めちゃくちゃ複雑なのに、めちゃくちゃ聴きやすい曲」
なのかもしれません。
僕はこういう、何回聴いても新しい発見がある曲が好きです。
最初は歌を聴いて、次はベースが気になって、その次は後ろで鳴っている音が気になって。
同じ曲なのに、聴く場所を変えるだけで全然違って聴こえる。
ずとまよの曲を聴くときは、ぜひ一度、歌だけじゃなくて後ろで何が鳴っているのかにも耳を向けてみてください。
たぶん、思っているよりずっといろんなことをやっています。
FIRST CLASS
伊丹夕季(いたみゆうき)