『対岸』

『対岸』

ジェントルマン。

ダンディズム。

似ているようで、
どこか違う。

ジェントルマンは、
規律を重んじる。

礼儀を知り、
品格を忘れない。

優等生。

一方の
ダンディズムは。

誰かの正解じゃなく、
自分の美学で生きる。

少し面倒で、
少し扱いづらい。

でも、
なぜか惹かれる。

どちらが正しい、
という話じゃない。

川のこちら側と、
向こう側。

眺めている景色が違うだけだ。

昔、なぜ
ジェントルマンと言われたのか。

ちゃんと優しくして、
エスコートもセオリー通り。
枠からはみ出さないように。

でも今は、
変わり者くらいでちょうどいい。

他人に理解されることより、
自分に嘘をつかないこと。

その方が、
自分に対する品格が備わる気がしている。

基盤はジェントルマン。
生き方はダンディズム。

礼節は忘れない。
でも、レールは歩かない。

対岸は、
もう眺める場所じゃない。
自分で渡ると決めた場所。