『汗の質』

『汗の質』

若い頃は、
運動でも仕事でも汗をかくのが当たり前だった。

忙しく動き回って、
一日が終わる頃には身体もクタクタ。

それでも、
今日もよく動いたな、よく働いたなと、
それなりの満足感があった。

今でもジムには通っているが、
汗だくになる機会は随分と減った気がする。

年齢と経験を重ねるにつれて、
仕事の仕方も変わってきた。

身体を動かすこと以上に、
頭を使う時間が増えたのだ。

何が問題で、どうすれば上手くいくのか。

あれこれ考えているうちに、
大して身体を動かしていないのに、
妙に疲れていることがある。

脳みそにも汗腺があるのだろうか。

別に、
頭を使う仕事の方が立派だと言いたいわけではない。

むしろ身体を動かして汗をかく方が心地よいし、
働いた実感もある。

ただ、今では汗をかいていない時間にも、
それなりの仕事があるとわかる。

身体の汗と脳の汗。

同じ疲労でも、
どうやら質が違うらしい。

もっとも、
脳だって相応にエネルギーを消費しているはずだ。

意識して食べないと一向に体重が増えないのは、
案外この脳みそのせいなのかもしれない。

そう考えると、
秋山はなかなかの頭脳労働者である。

ということにしておこう。