朝井リョウさんという小説家をご存知でしょうか。
『桐島、部活やめるってよ』、『何者』、『正欲』、最近では本屋大賞を受賞した『イン・ザ・メガチャーチ』などなど、タイトルだけなら誰もが耳にしたことがあるような、現代のアイコンのような小説家です。
彼の作品自体も大好きなのですが、今日はこの人の別の面についてお話ししたいです。
朝井リョウさんの喋りはとんでもなく面白いんです。
小説自体は、現代社会や人間の非常に鋭い批評になっていて、登場人物たちの心情描写や発言の微妙なニュアンスから人間の業を抉り出すような切れ味の鋭さを持つ、非常に繊細な仕事がなされています。
しかし、喋りも、いや喋りこそとんでもなく面白いし上手いのです。
面白いというのは、文筆家・文学に生きる人間としてイメージするようなものではなく、ただ単に喋りが面白すぎます。
何よりエピソードトークが上手すぎるし、面白すぎます。
初めて喋っているのを聞いた時はびっくりしました。
ただのよく喋る(喋り続ける)、適当で軽いあんちゃんでしかありませんでした。
現代社会のツボを抉り出すあの鋭い批評的視点を持つ脳みそから、あんなペラペラとマシンガントークが繰り出されるとは。
気になった方は、まずニッポン放送の「朝井リョウ・加藤千恵 信頼できない語り手」というラジオ/ポッドキャストを聞いてください。是非。
僕は1話1時間ほどの合計25エピソードを、一気に3,4日で聞き終わってしまいました。
世界を斜めに見ることは、書くにせよ喋るにせよ面白いネタの種になり得るのかもしれません。
斜めに歩いてみようと思います。
FIRST CLASS
佐伯 渉(さえき わたる)