高校生の時に夢中になって読んだ本を紹介します。
当時、恩田陸さんの本を、漁るように読んでいました。
その中でも特に、エモさと幻想的な世界を味わえる作品が『麦の海に沈む果実』という本です。
恩田陸さんの本には『理瀬シリーズ』と呼ばれる、主人公理瀬が不思議な世界の中で謎解きをするミステリー作品が数多くあります。『麦の海に沈む果実』はその一つです。
ミステリーなので事件が起きるのですが、派手な事件そのものより、閉ざされた学園の雰囲気、季節感、不穏でありながら美しい情景描写に惹き込まれます。
読み終わったあと、まるで夢を見ていたかのような感覚になる作品でした。
正統派に飽き、コーヒーの苦さをあえて楽しむような作品がほしいなと思った方にぜひオススメの本です。
表紙の絵もとても素敵です。
FIRST CLASS
手塚 祥吾(てづか しょうご)