※ネタバレなし
IMAX上映でクリストファー・ノーラン監督の『オデュッセイア』を観てきました。
ノーランのオデュッセイアなんて、音もスクリーンもデカければデカいほど良いに決まっています。
脳天ぶち抜かれました。
圧倒的な映像の強さもさることながら、やはり3000年弱語り継がれてきた英雄叙事詩の物語としての強度と、クリストファー・ノーランという監督の底力と、2026年という時代がマッチして、人類の物語としての深みもエンタメ的な面白さも現代的なアクチュアリティも、すべて含まれているような映画でした。
全体のあらすじとしては、トロイア戦争を終えた英雄オデュッセウスが、妻子の待つ故郷イタケを目指す10年の苦難の旅を描いた物語です。
一つの物語としてまずただただ面白いのですが、やはりその中でも構造やモチーフ、メッセージにも深みがありました。
例えば、元の叙事詩自体も、冒頭からの1,2,3...章と最後からの24,23,22...章が対称をなすシンメトリーな構造をしていて、回想や多元的な時間構造など色々な仕掛けがなされているらしいです。
実際に映画でもかなりそうした構成を踏襲していて、流石ノーランという感じでした。
インセプションやメメント、テネット、インターステラーなど、構造面白い系が素直に大好きなので、今回もノーラン節すごいなと思って観てました。
一つの冒険譚エンタメ映画としても、映像や音楽が素晴らしいのでめちゃめちゃ楽しめます。
ただ、個人的には映画の中でのある一つの重要なモチーフが一番心に残っており、3000年来の物語の強度と、この作品の現代的な意味もここにあるような気がしています。
長くなってしまったので、次回に続きます。
FIRST CLASS
佐伯 渉(さえき わたる)