30代にして初めて
行きつけの居酒屋ができた。
飲食店を開拓するのが好きで
むしろ趣味の一つと言えるほど。
これまで行ったお店は
コツコツとレビューを重ね
気が付いたらその数は1,000を突破。
自分が経験したことがそうして
積み重なっていくのが小さな幸せでもある。
例えるならコレクションに近い感覚だ。
そんなモチベーションであるため
時間と労力が許す限り
できるだけ新しいお店へ出向くことを心掛けてきた。
行きつけになった居酒屋を
初めて利用したのは約2年前。
その日は友人と遅くまで飲み明かしていた。
営業しているお店が限られていたなか
ようやく見つけたお店で迷わず入店。
狭い店内で店主が1人で切盛り。
最近オープンしたばかりのお店なようで
先客もおらず恐る恐るの入店だった。
長髭×POPな柄のエプロンがギャップの店主。
気さくな雰囲気だけど丁寧な言葉遣いで、
短い時間だったが
僕も友人もリラックスして過ごせた。
今日も友人と過ごせて楽しかったな〜
その時はお店に対して特別な感情は抱いていなかった。
それから1年後——
この日も同じような状況となり、
(そういえばあの店やっているかな…)
ふと思い出して寄ってみることに。
店主は僕を見るや否や
「おかえりなさい!」
と迎え入れてくれた。
初めはそういうスタンスの
お店になったのかと思っていたが
前回利用したときに話した内容や
名前までも覚えていてくれて、
それは紛れもない`おかえりなさい`だった。
そんな店主の人柄に惹かれ、
「また来るね!」
具体性はなくても
`また行く`って確信をもって伝えられたのは
自分のなかで大きい出来事だった。
そんなこんなですっかり行きつけになった僕。
近くへ寄った際には、
1杯だけでも顔を出すようにしている。
(厳密には店主と話したいお店を応援したい)
新しい発見も好きだけど
変わらずそこに居てくれる存在も
大切にしていきたい。
FIRST CLASS
橘 凌平 ( たちばな りょうへい )