邦楽語り㉞

邦楽語り㉞

今日は、羊文学さんを聴いていました。

羊文学さんの曲は、静かでやさしい曲が多いはずなのに、ただ穏やかという言葉だけでは片付けられない感じがあります。
どこか少しだけ寂しくて、でも暗いわけではなくて、ずっと曇り空というわけでもない。

晴れているのに、遠くに雨が降っているのが見えている日みたいな音がします。

気づけば、こちらが勝手に感情を動かされていて、
「ああ、今ちょっと刺さったな」と思う頃には、もう曲が終わりかけていたりします。

好きな曲は「ロマンス」「踊らない」「恋なんて」。

この3曲は全部コピーして、ドラムを叩いたことがあります。
聴く側として好きなのはもちろんなんですが、演奏する側としても、とにかく気持ちよかった記憶があります。

3ピースバンドというまとまりの良さもあると思いますが、特に曲の中のドラムフレーズがすごく好きで、派手に動き回るというより、ちゃんと曲の空気を作っている感じがあります。

ド派手な演奏を見せつけるのではなく、音を楽しみながら演奏できる。
そんな感覚があって、叩いていてすごく楽しかったのを覚えています。

羊文学さんの曲って、聴き終わったあとに静かに余韻が残ります。

理由はうまく説明できません。

でも、たぶん好きな音楽って、そういうものなんかもしれません。

FIRST CLASS
伊丹夕季(いたみゆうき)