参った。
『THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女』
2026年/アメリカ・アイルランド/ホラー、ミステリー
監督・脚本:リー・クローニン
主演:ジャック・レイナー
【あらすじ】
エジプトに駐在していたジャーナリスト一家の8歳の娘・ケイティが、ある日突然失踪する。懸命な捜索活動も、現地警察の冷ややかな態度や言語・文化の壁に阻まれ、ケイティを見つけられないまま帰国する。
それから8年後、ケイティ発見の知らせが届く。再会を喜ぶはずの家族だったが、戻ってきたケイティはあまりにも変わり果てた姿だった。そして、彼女の帰宅と時を同じくして、周囲で不気味な現象が多発する。
ケイティの父・チャーリーは、彼女が失踪していた8年間に何が起きたのかを追い始める。その過程で、エジプトのある呪われた土地と、古くから伝わるミイラの呪いに関する恐ろしい秘密へとたどり着くが……
【感想とか】
ホラー映画にしては長尺の135分。そのほとんどを緊張状態で過ごしたせいか、退館後は疲労感と解放感が同時に押し寄せ「た、大変な目にあった……」としばらくうなだれていました。いやあ、怖かったですよ。
製作は『ソウ』『死霊館』シリーズのジェームズ・ワン(アトミック・モンスター)と『パラノーマル・アクティビティ』『ゲット・アウト』のジェイソン・ブラム(ブラムハウス)。恐怖知ったる名タッグ。
ケイティの父親役を演じるは『ミッドサマー』で地獄を味わったジャック・レイナー。今回もなかなかの理不尽に見舞われていますが、最後まで勇敢で家族思いのパパでした。ママもかなりたくましかったけど。
本作はタイトルにあるように「ミイラ」ものであるわけですが、さらわれた娘が8年後に石棺から(生きた状態で)発見されるところから話は動いていきます。ミイラって生きていていいんだっけ?まあいっか!
ケイティが何かされたのは間違いなく、その謎が物語の核になります。明らかに「中身」が違うだろうが!やめとけ!という我々の胸中の叫びは届かず、ケイティを自宅に住まわせる両親。立ち込める不穏な空気。
そこからは言わんこっちゃない異変のパレードで、ゴア描写も盛り盛り。ケイティに憑いたモノのヤバさに一家もようやく気づき始めます。いったい何をインストールされて帰ってきたんだケイティ。棺に戻ろう!
後半は『エクソシスト』『ペット・セメタリー』『死霊のはらわた』あたりを彷彿とさせるシーンが多くてよかった。心肺には全然よくないんだけどよかった。こういうのが一番イヤだよな……を貫徹してくれて。
ラストも綺麗でしたね。ある人物に対して(あなた有能すぎますね?)と感じる展開はありつつも、謎も設定もすっきり回収されました。あいまいなオチに甘んじない、誠実なエンタメ作品に仕上がっています。
これで後味の悪い結末だったら結構なダメージを負っていたと思うので、良い塩梅でした。グロ耐性さえあればぜひともオススメしたいホラー・アトラクションです。イヤだったねー!と笑顔で語り合えるような。
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爪切るトコ、最悪だったな……
FIRST CLASS 皆川 律