伝説の夜

伝説の夜

5/2(土)
世界統一スーパーバンタム級タイトルマッチ
井上尚弥vs中谷潤人
の試合が東京ドームで開催されました。

戦績はお互いが'32戦全勝'と負け無し。
井上尚弥選手は12年間世界チャンピオンに君臨。
一方の中谷潤人選手も3階級制覇の実力者。

PFP(格闘技の世界ランキング)では、

2位井上尚弥
6位中谷潤人
とどちらも日本代表として
世界的にも注目されている選手。

そんな決戦ですが
実は1年程前から構想が為されており、
階級調整やその他試合のスケジュールも含めて
ようやく実現したビッグマッチでした。

僕は今回Lemino配信から観戦。

開始直後から互いに探りながらも
攻めのタイミングを図る試合展開。
一触即発の空気感が画面越しでも伝わりました。

また僕自身、
空手の経験があるので
オーソドックスvsサウスポー
のやり辛さもひしひしと感じられた試合でした。

競技人口としてはオーソドックスの割合が多く
サウスポーで闘う選手の方が少ないと言われています。

オーソドックス(左構え)vsサウスポー(右構え)
が対戦する場合は前手足の距離が近くなりやすく
立ち位置と足運びが攻防のキーになります。

言葉だけで説明するのは難しいですが、
いずれのシチュエーションにおいても、

『どちらが相手の外側(背中)を取れるか』 

これによって自身のストレートが最短距離で入り、
逆に相手のストレートは角度的に当たりにくくなる。

攻守の両面で優位に闘えるため
相手の外側を支配することは
オーソvsサウスポーの闘いにおいて鉄則なのです。

井上選手も対サウスポー戦は
これまで幾度も経験していますが、
リーチが長くスタンスの広い中谷選手には
だいぶ攻めあぐねていたように思います。

そんな中で体勢を崩しながらも
ストレートやジャブを打ち込んでいた
井上選手は未だかつて無く
攻めに転じていると感じました。

そして拮抗する試合展開のなか——

8Rでは互いにパンチを打ちつつも躱わす仕草に
両者が「 ニヤリ 」とした瞬間は今でも印象深く
2人だけの`ゾーン`が垣間見えた瞬間でした。

それ以降は、
一時中谷選手が押した展開もありましたが、
最終的には井上選手の判定勝ち。

最終ラウンドまで健闘しあった両者には
一寸の曇りもないような試合でした。

試合後は互いに抱擁して称え合い
実力を認め合う瞬間が大好きで、
試合後は僕自身もホッと胸をなでおろしていました。

勝負の世界なので勝敗はつきものですが、
勝ちにこだわる両者が
全力でぶつかりあった試合は
本当に魅せられた時間でした。

贅沢な時間をありがとう。

そして、
井上選手と中谷選手
これからの活躍もたのしみです。

FIRST CLASS 
橘 凌平 ( たちばな りょうへい )