今日は、映画音楽の話です。
Les Misérablesの劇中歌、「Do You Hear the People Sing?」。
ミュージカル作品として有名な『レ・ミゼラブル』ですが、映画としても本当に素晴らしい作品だと思います。
この曲は、支配階級に対して革命を志す若者たちの歌です。
最初は数人が静かに歌い始めるだけなのに、
次第に一人、また一人と声が重なり、やがて大勢の民衆の歌へと変わっていく。
その流れが本当に臨場感溢れるシーンです。
単純に歌が上手いとか、演奏が壮大とか、そういう話だけではなくて、曲の中から市民たちの怒りや希望、そして覚悟のようなものが伝わってきます。
特に映画版は、出演者がその場で実際に歌った音源を使用しているそうです。
だからなのか、綺麗に整いすぎていない部分も含めて、ものすごい気迫があります。
上手く言葉にできませんが、歌唱というより叫びに近い瞬間があって、それが逆に胸を打ちます。
もちろん『レ・ミゼラブル』という作品は、この一曲だけで語れるものではありません。
長い物語の中で積み重ねられた感情があるからこそ、この場面がより強く響くのだと思います。
それでも、もしまだ観たことがないなら、
このワンシーンのためだけでも観る価値は十分にあると思っています。
優しく寄り添う音楽も好きですが、
時にはこういう力強い曲に救われる心もある。
今日はそんなことを思いました。
FIRST CLASS
伊丹夕季