ふとした瞬間に、
自分がとても小さな場所で生きている
と気づくことがある。
目の前の予定。
ふとした言葉。
誰かの反応。
たったそれだけで心が揺れる。
けれど、
ときどき視点が少しだけ上がる。
空を見上げたとき。
深夜にひとりで歩いているとき。
理由ははっきりしないのに、
自分が何か大きな流れの中にいるような
感覚に包まれる瞬間がある。
宗教なのか、
哲学なのか。
名前なんて本当はどうでもいい。
ただ、
自分より少し大きな世界を感じられるかどうか。
その感覚があるだけで、
日々の出来事の重さが変わる。
うまくいかない日も、
誰かとのすれ違いも、
人生全体から見れば
ほんの一場面にすぎないと知るからだ。
壮大なものに触れている人は、
細部に振り回されにくい。
急がない。
比べない。
だから、不思議と優しくなれる。
世界は思っているより広く、
時間は思っているより長い。
だから今日くらい、
目の前の出来事だけで
自分の価値を決めなくていい。
僕らはたぶん、
理解しきれないほど
大きな物語の途中にいる。