『他力』

『他力』

自分のことは、
自分で何とかする。

昔は、
それが当たり前だと思っていた。

人に頼るのは苦手だったし、
できるなら自分の力だけで進みたかった。

そのほうが格好いい気もしていた。

でも、
ある程度生きていると気づく。

自力には限界がある。

どれだけ一人で頑張っているつもりでも、
今の自分は誰かの支えの上に成り立っている。

一人で生きている感覚と、
一人で生きられることは別の話。

できないことは任せる。
自分でできてもあえて任せる。

それは弱さじゃなく、
可能性を広げることに近い。

他力という言葉は、
どこか消極的に聞こえる。

でも実際は逆なのかもしれない。

自分だけでは辿り着けない場所へ行くために、
他人の力を借りる。

その選択にも、
それなりの勇気がいる。

でも結局、
人は一人では生きられない。

ありきたりな言葉だけど、
最近は少しだけ実感を伴って聞こえる。