今日は、[Alexandros]さんを聴いていました。
正直なところ、私はこれまで「このバンドが好きだ」と強く自覚したことがありません。
熱心に追いかけてきたわけでもなく、語れるほど詳しいわけでもない。
けれど不思議なもので、一曲知るたびに「いい曲だな」と思ってしまうのです。
そうして気づけば、知っている曲が少しずつ増えていました。
どうやら私は、自分でも気づかないうちに好きになっていたみたいです。
彼らの音楽は、どこか一つが突出しているというよりも、全体の完成度が高い印象があります。
劇的な瞬間に頼らなくても、最初から最後まできちんと成立している。
安心して聴いていられるバンドサウンドです。
もしかすると私は、そういう安定した強さに惹かれるのかもしれません。
有名な曲で言えば「ワタリドリ」や「閃光」でしょうか。
けれど個人的に好きなのは「Dracula La」と「ムーンソング」です。
「Dracula La」は少しクセがありながら、どこか洗練されています。
派手に主張するわけではないのに、耳に残る。
「ムーンソング」は決して静かな曲ではないのに、不思議と夜を思わせます。
帰り道、ひとりで歩いているときに流れてほしい、そんな一曲です。
派手さよりも安定感。
強烈な個性というよりも、積み重ねられた総合力。
だからこそ長く聴けるし、ふとしたときにまた戻ってきたくなる。
そんなバンドだと感じてます。
FIRST CLASS
伊丹夕季