「奇跡」
「スパダリ」
「王」
「キャプテン」
「先輩」
「孤高」
「天才」
「住む世界が違う」
「代表」
「看板」
「No.1」
「V35」
ありがたい言葉を、これまでたくさんいただいてきました。
でも正直、
そんな大層な人間ではありません。
全10回、
連載【人間です。安藤です。】を行います。
普段はあまり見せていない、
素の安藤聖司を少しずつ紹介していく企画です。
かっこいい話は、たぶん出てきません。
むしろ、
「え、そんなことある?」
くらいに笑っていただけたらうれしいです。
では、第3回です。
――
第3回
【視野3度です。安藤です。】
あれは確か、5歳。
幼稚園の年長だった頃の出来事である。
教室の外の廊下を歩いていると、
何か気になるものを発見した。
何だったのかは、
まったく覚えていない。
近づこうと進んでいくと、
その途中で鉄格子の扉が行く手を阻んだ。
しかし、幼児安藤は止まらない。
気になるものに向かって、
そのまま進んでいく。
気がついたときには、
鉄格子の間に頭を入れていた。
しかし、体は入らない。
幼児安藤:
「だめだ、戻ろう」
「ん?」
「んん??」
「んんん!?!?」
「頭が抜けない!!!!!!」
友人A:
「先生、安藤くんが鉄の扉に挟まってるよ!」
担任の先生:
「安藤くん!? どうしたの!?
なんでこんなところに頭を入れたの!?」
幼児安藤:
「向こう側に行きたくて」
担任の先生:
「ちょっと、そのまま動かないで待ってて!
他の先生も呼んでくるからね!」
その後、
数人の先生たちが駆けつけた。
担任の先生:
「みんなで引っ張りましょう!
せーの!!
うーーーーーーーん!!!!」
他の先生たち:
「うーーーーーーーーーん!!!!!!」
スポンッ!
全員:
「抜けたぁーーー!!!!!!!!!」
それ以降、
安藤の顔の形は面長になったと言われている。
真偽のほどは定かではない。
そう。
安藤は集中しすぎると、
視野が狭くなる。
時に、
周りが見えなくなるのである。
5歳の頃から、
その片鱗はすでにあったのだ。
さすがに鉄格子に頭を突っ込むことは、
今はなくなったらしい。笑