ウインナコーヒーと硬いプリン

ウインナコーヒーと硬いプリン

かつて本業で神保町によく行っていました。
神保町には古本屋さんと、昔からの純喫茶が路地裏に点在していて、お昼間や夕方には、そんな喫茶店で仕事から逃げるようにコーヒーを楽しむサラリーマンたちがいました。

日本で一番最初にウインナコーヒーが作られたのは神保町だそうです。
甘いミルクの泡が苦いコーヒーと混ざって忘れられない味でした。
さくらんぼの乗った硬いプリンも、甘すぎず、コーヒーに合うような素敵な味でした。

ご当地グルメというと、どうしても地方都市の昔ながらのグルメに目が行ってしまいがちですが、東京都心も元はと言えば出版と印刷の街。

その歴史を辿ってきた神保町には、社会人の癒しの場として、実はこんなグルメがひっそりあるんだなと、冷蔵庫のプリンを食べるか悩みながら考えました。

FIRST CLASS
手塚 祥吾(てづか しょうご)