その場所らしさの正体

その場所らしさの正体

「らしさ」って、設計者が意図してつくるものなのか、それとも、そこにいる人たちによって自然と生まれるものなのか。
カフェを見ていると、そんな疑問が出てきます。
例えば、同じような家具、照明、素材を使ったとしても、なぜか「この店らしい」と感じる場所がある。
その違いは、空間そのものだけではなく、
店員さんの立ち振る舞いだったり、
お客さんの過ごし方だったり、
その場所に流れている時間だったりする。
つまり、「らしさ」は建築やインテリアだけでは完成しない。
そこに人がいて、使われて、時間が積み重なっていくことで、少しずつ輪郭ができていくものなのかもしれません。
そう考えると、僕がカフェを見るときに気になっているのは、完成した「空間」ではなく、その空間がどう使われているかなのかもしれない。
FIRST CLASS
北郷 遥多(きたざと はるた)