『発信』

『発信』

人は、
何かを受け取りながら生きている。

言葉、映像、誰かの感情。

気づけば一日中、
何かを受信している。

その意味では、
ほとんどの人が受信者だ。

僕もそう。

ただ、
日記を書くときだけは少し違う。

その瞬間だけは、
自分の内側にあるものを
外へ流そうとする。

発信者になる。

誰が読んでいるのかは分からない。
何を感じたのかも分からない。

もちろん、
反応があれば嬉しい。

でも、
そればかりを求め始めると、
発信の軸がいつの間にか他人になる。

何がウケるか。
どう見られるか。
どう響かせるか。

気づけば、
「感じたこと」より、
「どう届くか」を優先し始める。

それは少し違う気がしている。

最近は、Xに
日記のリンクを載せることもなくなった。

だから正直、
誰が読んでいるのかも知らない。

でもそれは、
リアクションありきの世界から少し離れた、
ということでもある。

そこで大事なのは、
まず自分の心が動いているかどうか。

綺麗に整えられた言葉や文章を読んでも、
最近はどこか空虚さやわざとらしさ、
AIっぽさを感じてしまう。

上手い言葉より、
自分の心の動きに正直な文章。

他人の心に響くかどうかは、
そのあとでいい。

まず、
自分の内側に響いていること。

発信は、
本当はそこから始まるんだと思う。