「自分は誰か」
そう聞かれると、
人はだいたい
名前や出身地、
今の立場を並べる。
分かりやすいし、
間違ってもいない。
でもそれは、
そのとき背負っている
役割の話でしかない。
肩書は変わる。
立場も、環境も、
簡単に入れ替わる。
それに合わせて、
振る舞いも変わる。
役割としての自分は、
いくつも持てる。
でも、
それがそのまま
自分のすべてになるわけじゃない。
どの役割にも当てはまらない瞬間。
何も演じていないときの感覚。
そこにいる自分のほうが、
本質に近い気がする。
役割は必要だし、
使えばいい。
ただ、
飲み込まれないこと。
自分を説明する言葉が増えるほど、
逆に見えなくなるものもある。
だからときどき、
全部外してみる。
役割で自分を覆い隠すなんて、
ほんとうにもったいない。