暖かく過ごしやすい気温になり、先日、海沿いを散歩してきました。
目の前をゆっくりと通り過ぎる船。
何に急かされることもなく、水辺を自由に飛び交うカモメや鳥たち。
太陽の光を砕いて、きらきらと形を変え続ける水面。
飲食の現場に身を置いていると、どうしても時間は「秒単位」の感覚になります。常に感覚と神経を研ぎ澄ませて、精神が擦り減っていくのが分かります。
そこでスマホを鞄にしまい、ただ「ゆらゆらと揺れる水面」に視線を預ける。
聞けば、波の音や炎の揺らめきには「1/fゆらぎ」という自律神経を整える効果があるそうです。予測できない不規則な動きを見つめているうちに、いつの間にか心の波風も、穏やかな凪に変わっていく。
いつもより2、3倍ゆっくりと流れる時間に身を任せていると、普段、頭の中を駆け巡っている仕事のタスクから、ようやく解放されます。
毎日、忙しなく動き回る現場にいるからこそ、自然の流れに自分を委ねる。
「何もしない」という時間を自分に許すことで、ようやくまた明日を、いつも通り迎えるための心のゆとりが生まれます。
さて、次はいつ、揺らめきに会いに行けるでしょうか。ちゃんと立ち止まれるうちに、また会いに行きます。
FIRST CLASS
瀬戸 かなた