はじめて聴いた音楽がヘヴィメタだった話

はじめて聴いた音楽がヘヴィメタだった話

一番はじめに能動的に「音楽を聴く」という行為をしたのが、いつだったか覚えています。

姉の影響で、なぜかMarilyn Mansonというメタルバンドのアルバムを聴いたのが最初でした。
姉は別にヘヴィメタが好きなわけではなく、なぜあのアルバムを選んだのか、今もって謎です。
反キリスト的なモチーフで表現を行う、曲もライブもコンセプトもかなり過激なアーティストで、初めて聴いた「The Beautiful People」という曲も、いわゆるエスタブリッシュメント側の階層の人間たちのお為ごかしの態度こそがファシズム的だといって、露悪的な表現で批判するというような、だいぶ際どいものでした。

初めて「The Beautiful People」をYoutubeで観て衝撃を受けた後、TSUTAYAでCDを借りてきて、自分の部屋でiPodやYouTubeを使ってこっそり聴いていました。
ジャケットの写真からしてすでに不穏で、再生ボタンを押す前から妙にドキドキしていたのを覚えています。

ミュージックビデオも異形の者たちが出てくるような世界観で、知らない世界の、見てはいけないものを覗き見しているような感覚がありました。
ゾクゾクそわそわしながら、それでも耳だけはずっと音に向いていて、途中で止めることができませんでした。

結局あのあと特にメタルにハマることはありませんでしたが、あの時の妙な高揚感だけは今でもはっきり覚えています。
最初の一枚がまさかのMarilyn Mansonだった小学生、なかなか渋いスタートだったと思います。

FIRST CLASS
佐伯 渉(さえき わたる)