悔しさの向こう側

悔しさの向こう側

誰だって悔しさからは目を逸らしたくなる。

胸の奥に沈んでいくあの感覚は、
なるべく触れずに、
なかったことにしてしまいたいものだと思う。

見なければ少しは楽でいられる。
感じなければきっと傷つかずに済む。

でも逃げきれない何かがある。
心のどこかでそれをちゃんと知っている。

悔しさと向き合う時間は
決して心地いいものじゃない。

むしろできることなら
一生避けていたいくらいだ。

それでも、
その感情の奥に踏み込んだ人だけが、
少しずつ輪郭を変えていく。

あのとき逃げなかった自分が、
いつの間にか誰かの目に映る側に立っている。

輝いている人は特別なんじゃない。
ただ、目を逸らさなかった人だと思う。