同じ「信長」という名前なのに、
まったく違う温度で存在している。
信長協奏曲での信長は、
どこか軽やかで、人間味があって、
時代に迷い込んだ一人の青年だった。
一方、豊臣兄弟の信長は、
時代を背負い、決断の重さを纏った存在として
そこに立っている。
演じているのはどちらも同じ。
同じ人物、同じ名前、
同じ歴史上の英雄なのに、
そこに見えるのはまったく別の織田信長だ。
役を演じるというより、
「解釈」を生きているように感じる。
同じ題材でも、
視点が変われば世界は変わる。
それを一人で証明してしまうところに、
俳優という仕事の凄さがあるんだと思う。