小学生の頃。
家の前に雪が積もったある日、同級生としっかりしたかまくらをつくった。
子どもながらに「これはなかなかの出来だ」と思えるくらい、ちゃんとしたやつだった。
中に入ると外の音が少し遠くなって、
なんだか秘密基地みたいで、
そこにいるだけで少し特別な気分になった。
別の日。
地面に積もった雪にお湯をかけて、怒られたこともあった。
多分、溶かそうとしてかけたんだと思う。
雪は日が経つにつれ溶けていき、
形としては何も残らなかったけれど、
あの冬の記憶は、
ちゃんと今も残っている。
FIRST CLASS
今井 かえで