今日は GalileoGalilei を聴き返していました。
最初に出会った頃は、どこか青春の延長線みたいな印象が強かったんですが、時間を置いて聴くと、当時は気づけなかった感情の層がちゃんとあって、あらためていいバンドやなと思います。
GalileoGalilei の音楽って、派手に感情をぶつけてくるわけじゃないのに、気づいたら心の奥に静かに入り込んできている感じがします。
声も演奏もすごく誠実で、無理に盛り上げない分、余白がちゃんとあって。
その余白に、聴く側の気持ちが自然と入り込めるのが魅力なんやと思います。
おすすめは「ハローグッバイ」と「恋の寿命」。
「ハローグッバイ」は、前向きとも後ろ向きとも言い切れない感情の置き方がすごく好きで、一度聴くともう一回、もう一回と聴きたくなるような曲です。
「恋の寿命」は、タイトルの時点でもう勝負してる曲やと思っていて、言葉の選び方は切ないのに、それに合わずメロディはGalileoGalileiの爽やかな青色で、そのバランスがたまらないです。
若い頃に聴いていた音楽を、少し大人になってから聴き直すと、「当時の自分」と「今の自分」が静かに重なる瞬間がありますよね。
GalileoGalilei は、まさにそんな感覚をくれるバンドです。
FIRST CLASS
伊丹夕季(いたみゆうき)