趣とは

趣とは

今朝、当店の運営のポストの投稿の一文を見て、「趣」ってなんだろうと考えてみた。
——表現に一層の趣を加え、日常を発信していく——

発信という行為は、言葉を届けることのようでいて、
実は“どう届けるか”を選ぶ行為でもある。
どんなに素敵な想いでも、伝え方ひとつで印象は変わる。
だからこそ、言葉には静かな品や余韻が必要なのだろう。

Google先生で「趣」を調べてみると、

味わい。面白み。
自然にそう感じられる有様。感じ。
——とある。

人の手で紡がれる言葉も、自然の景色も、
その奥に“味わい”があるとき、初めて心に残る。

たとえば今の季節。
風に乗って金木犀が香り、夕暮れが少し早くなる頃。
木々が静かに色づき、虫の声が遠くで響く。
何かを語らずとも、そこには確かな美しさがある。
まるで自然そのものが、“趣をもって生きている”ようだ。

同じように、人の生き方や言葉にも“趣”がある気がする。
完璧さよりも、不器用でも誠実な姿。
強く語らずとも、じんわりと伝わる想い。
そんな深みを大切にしていきたい。

“趣深い”とは、きっと「時間と心が重なった証」。
だからこそ、焦らず、急がず、
自分なりの歩幅で言葉と日々を紡いでいきたい。

…投稿のハードル高くね?

FIRST CLASS
松風 慎二