臨場感

臨場感

今日は、少し趣味の話を。

バスケの審判資格を持っていると、
たまに試合の招待券をいただくことがある。

この間、そのチケットを使って、
久しぶりにプロの試合を観に行ってきた。

少し早めに会場に行って、
試合が始まる前の選手たちのアップを眺める。

ストレッチをしながら仲間と軽く言葉を交わす人、
黙々とシュートを打ち続ける人。
その一つひとつの動きに、それぞれの“準備の形”がある。

静かな緊張と、わずかな高揚感が入り混じる時間。
あの空気がたまらない。

やがてブザーが鳴り、コートにボールが跳ねる音が響く。
シューズの摩擦音、観客のざわめき——
一瞬で世界が動き出す。
どれも画面越しでは味わえない、“LIVEの臨場感”がある。

今はアプリでも試合を観ることができるけれど、
やっぱり“生”は違う。
熱気や息づかい、タイムアウトの間に流れる静けさまで、
その場にいなければ感じられない空気がある。

結果だけじゃなく、
そこに流れる“時間”や“人の想い”ごと体験できるのが、
スポーツの醍醐味なのかもしれない。

接戦の末、試合終了のブザーが鳴ると、
会場に大きな拍手が起こった。
その音がいつまでも響いていて、
胸の奥がじんわりと温かくなった。

安○先生、バスケがしたいです……!

FIRST CLASS
松風 慎二