
今日は少しだけ季節の話を。
僕はお家でお仕事をすることが多い。
朝の始まりにベランダへ出て、置いてある椅子に腰をかけて、秋の空気を感じながら作業をする。
ひんやりした空気と澄んだ空を見上げていると、頭の中のざわざわがスッと静まっていく。
夜になるとまた別の顔を見せてくれる。
街の音が少し落ち着いて、秋の夜風が頬を撫でると、ふっと肩の力が抜ける。
一日を走り抜けた心と体が「おつかれ」と言われているようで、なんだか安心する。
特別なことは何もない。
けれど、朝と夜の風に季節を感じられるこの時間が、僕にとって小さなご褒美になっている。
その空気を胸いっぱいに吸い込んで、また明日へ歩き出す。
FIRST CLASS
松風 慎二