日常の幸せ

日常の幸せ

今日は、Netflixで『チェンソーマン 総集編』を観ていて思ったことを。
ネタバレはないのでご安心を。

主人公のデンジは「普通の生活」に強い憧れを抱いている。
毎日ベッドで眠れること。
ご飯をお腹いっぱい食べられること。
パンにジャムを塗れることすら、彼にとっては夢だった。

作中で他のキャラクターが何気なく過ごしている毎日は、デンジにとってはとても恵まれたもの。
その姿を見ながら、ふと自分の記憶もよみがえった。

日常から離れて山に籠っていた訓練のとき。
真夏の暑さの中で重い荷物を背負い、ひたすら山道を歩き続ける。
野営して寝袋に入って暖を取る夜、頭に浮かんでいたのは「屋根のある場所で眠れること」「温かい食事が食べられること」への憧れだった。
今でも、一通り終えたあとに飲んだコーラの味は忘れられない。

訓練と日常を行き来する中で、当たり前だと思っていた日常がどれほど幸せかを思い知らされる。

普段なら流してしまうようなことが、本当は一番の幸せなのかもしれない。

デンジを観て、薄れていた“当たり前の幸せ”を思い出した気がする。

映画も観に行こうかな。

FIRST CLASS
松風 慎二