憧れ

憧れ

人の未来って
案外あっさり決まったりする。

たった一度、どこかに顔を出しただけ。
少し同じ時間を過ごしただけ。
それだけで、
「こんな道もあるんだな」って思う人がいる。

別に何かを教えられたわけじゃない。
特別な話をしたわけでもない。
ただ、そこにいた。それだけ。

でも、その記憶は残る。
すぐ役に立つわけでもないのに、
迷ったときに、ふと思い出されたりする。

憧れって、
もっと大げさなものだと思われがちだけど、
実際はかなり地味だ。

静かで、目立たなくて、
本人も気づかないうちに、
考え方の基準になってたりする。

一瞬の出会いが、
その先の選択に影響することは、
たぶん珍しくない。

憧れって、
すごいことをすることじゃなくて、
誰かの中に「見てしまった景色」を残すことなのかもしれない。