最近、寝る前に温かい飲み物を飲むのがちょっとした習慣になっています。
ココアの日もあれば、カフェイン少なめのお茶にする日もあって、その日の気分で選ぶんですが、どれを飲んでも不思議と落ち着く。
マグカップを手に持つと、温度がじんわり伝わってきて、それだけで「あ、今日もちゃんと終わるな」という気分になります。
別に特別な味でもないのに、体より先に心が安定していく感じがして、こういう小さな儀式って意外と大事なんだと思いました。
仕事でバタバタした日でも、気が重いことがあった日でも、温かい飲み物をひと口飲むだけで、気持ちのスイッチが“夜モード”に切り替わる。
自分の中にある焦りとかざわつきが、ゆっくり沈んでいくようなあの感覚が好きです。
きっと“飲み物”というより、“夜に自分を整える時間”そのものが必要なんですよね。
明日もまた何かとあるけど、とりあえず今日はここまで。
そんなふうに区切りをつけられる一杯。
これからも、このささやかな習慣は続きそうです。
FIRST CLASS
伊丹夕季(いたみゆうき)