この業界に入るとき、
個人的にずっと気になっていたことがあった。
それが医療脱毛だ。
どうせやるなら全部やってしまおうと思い、
照射範囲はひげ含めて全身を選んだ。
クリニック選びは、
SNS広告には引っかからず、
自宅近くの通いやすいところにした。
いざ行ってみると、想像以上にきれいな待合室。
男女別の入り口で、
お客様ごとにカーテンで仕切られていて、
思っていたより居心地は悪くない。
ドキドキしながら待っていると施術室へ案内され、
諸々の説明を受けた。
そして最後に、
「こちらに着替えてください」と手渡されたのが、
ほぼ何も隠れていない、スッケスケの紙パンツである。
ほう。
コレに履き替えるのか。
覚悟を決めて着替え、
施術台に横になって大きめのタオルをかぶった。
このような格好をすることは人生でそうそうない。
施術は足元からスタート。
照射レベルは4段階あり、初回はレベル1。
チクっとする程度で、
意外といけるじゃないか、と思ったのもつかの間。
デリケートゾーンに突入したところで、
空気が変わった。
輪ゴムで弾かれたような痛みが、
バシバシくる。
小さなボールを手渡され、
それを握りしめて耐え忍んだ。
後から聞いた話では、
初回が一番痛くて、
8割くらいの人が麻酔クリームを使うらしい。
いけるっしょと高をくくっていた松風は、
事前にロキソニンを服用していたことを盾に、
麻酔クリームなしで乗り切った。
施術後、担当の方に一言いただいた。
「よく麻酔なしで耐えられましたね」
褒められているのか、
呆れられているのか、
よくわからなかった。
続く。
FIRST CLASS
松風 慎二