ソメイの、さん

ソメイの、さん

海外に長く住んでいると、嫌でも世界のリアルが見えてくる。
多くの国籍、多くの人種、多くの価値観。
性格も、道徳も、倫理観も、本当にバラバラ。
これは差別でも偏見でもない。
自分の足で歩き、自分の口で話し、自分の目で見てきた中での、純粋な経験と分析だ。
その中で、何度も何度も突きつけられる事実がある。
「日本人」というだけで、最初から信用されることがあるという現実だ。
仕事でも、日常でも、初対面でも。
警戒されるより先に、期待される。
疑われるより先に、信じてもらえる。
これは自分がすごいからじゃない。
これまで海外で生きてきた日本人の諸先輩方が、誠実に積み重ねてきた“無言の実績”のおかげだ。
正直、日本にいると気づきにくい。
時間を守ること。
列に並ぶこと。
約束を守ること。
公共の場で他人を思いやること。
人に迷惑をかけないこと。
私達にとっての、そんな当たり前が、世界では当たり前じゃない場所の方が多い。
巷では「民度」という言葉で片付けられるけれど、
平均的に見たとき、日本人の振る舞いが突出しているのは、現場に立てば否定しようがない事実だと思う。
だから僕は思う。
日本人であることは、すでに大きなアドバンテージだと。
日本人というだけで、信用され、尊敬され、チャンスを与えられる。
これは誇っていいし、軽く扱ってはいけない。
僕は、海外へ出たおかげで、日本が大好きになった。
この国は本当に美しくて、すごい国だと心から実感した。
もしこの文章を読んで、これから海外へ行く人がいるなら、
どうか胸を張ってほしい。
でもあなたは個人であると同時に、日本を背負って見られている。
一人の振る舞いが、次の日本人の評価になる。
一人の誠実さが、日本という国の信用を更新していく。
海外に出た瞬間、僕らはみんな、日本代表になるのだから。
それを背負ってほしいし、そうゆう振る舞いをしなきゃいけない義務があると僕は強く思う。
日本人として生まれてきたことと、この日本を紡いできた歴史に感謝する。
今日はなんだか、熱くなってしまった。、そんな夜、。
FIRST CLASS
染居 吉野(そめい よしの)