ガチャガチャの価値観

ガチャガチャの価値観

先日、久しぶりに姪っ子と会う機会がありました。
少しですがお小遣いを渡したところ、「一緒にガチャガチャ行こう!」と誘われて、ついていくことにしました。

どんなものを選ぶのか見ていると、姪は見たことのないキャラクターのバッジが当たる機械を回していました。
思わず「また無駄遣いして」と言ってしまったのですが、
姪は少し照れながら「好きな子がこのキャラの水筒使ってるから、これつけてたら話せるかもなの!」と教えてくれました。

その言葉を聞いて、はっとしました。
大人の私にはただのガチャガチャに見えても、
子どもにとっては“好きな子と話すための小さな勇気”が詰まった、大切なきっかけだったんですよね。

知らず知らずのうちに、自分の価値観で物事を決めつけてしまっていたことを反省しました。
何気ないやり取りの中にも、ちゃんと学びがあるものですね。
そんなことを思いながら、帰り道を少しだけやさしい気持ちで歩きました。

FIRST CLASS
伊丹 夕季(いたみ ゆうき)