【聖なる夜】

【聖なる夜】

クリスマスイブが「聖なる夜」と呼ばれることを考えていると、
ふと、こんなことを思いました。

誰かの命が生まれた日も、
その人にとってはきっと、“聖なる夜”なんじゃないかと。

たとえば、家族の誕生日。
友人や恋人の誕生日。
“推し”の誕生日だって、誰かにとっては特別な日。

誰かにとって大切な命が、この世に生まれた日。

そう思えば、世の中には毎日、
無数の“聖なる夜”があるのかもしれません。

人はそれぞれ、大切に思う存在も、心の支えも違います。
でも、誰かの存在を想って、
「生まれてきてくれてありがとう」と感じる心は、
とてもあたたかくて、美しいものです。

そんなふうに想いを巡らせる時間を持てたなら、
少しだけ優しくなれる気がします。

聖人君子みたいにはいかなくても、
年の瀬くらいは、誰かの“聖なる夜”に
静かに想いを馳せてみるのも、いいのかもしれません。