「自分を持つ」という言葉は、
強さの象徴みたいに聞こえる。
でも本当の意味で自分を持っている人ほど、
意外とまわりに柔らかく合わせられる。
頑固さより、しなやかさのほうが
自分らしさを守れることを知っているから。
一方、「我」を強く押し出しすぎると、
大切な成長の機会を逃してしまう。
自分の意見に固執して、耳を塞げば、
世界はすぐに狭くなる。
尊敬できる誰かに
素直に委ねてみる時期があってもいい。
そこには「負け」なんてなくて、
静かに自分を育てる準備期間があるだけ。
ただ言われるままに生きるのではなく、
その中でちゃんと、
自分の感覚を育て続けること。
そうすればやがて、
誰にも依存しなくても立てる
強くてやさしい「自分」が根を張る。
自分と我。
意地よりも、成長を。
しなやかに、自分を育てたい。