『男女が交わる交差点』

『男女が交わる交差点』

世の中にはさまざまな軸がある。
ある人は真上に進む軸を持ち、
ある人は真横に向かう。
男軸と女軸をX軸とY軸とすれば、
理論上交わるポイントはわずか一点かもしれない。

軸を少し傾けて
接地面を増やすのも一つの方法だ。
共感や信頼は、
微調整によって生まれる領域であり、
すれ違いの摩擦を減らす。

だが、あえて傾きを意識せず、
垂直のままピンポイントを狙うのもまた粋だ。
相手の軸に合わせるばかりが寄り添う方法ではない。
自分の軸を譲らずに立ちながら、
偶然交わる奇跡のポイントを探る。
その瞬間こそ、計算ではなく
体感でしか得られない共鳴であり、
特別な交差点に差し掛かった証だ。

すれ違いはあって当たり前。
接地面を意識して角度を調整する器用さは大事だが、
自分軸を曲げちゃいけない瞬間もある。
垂直のまま一点を貫く頑固な部分があってもいい。
大事なのは、自分の軸を理解し、ときに守りつつ、
相手と交わる瞬間を逃さないことだ。

男軸と女軸。X軸とY軸。
偶然重なり合う瞬間を信じることで、
交差点は形を持ち、関係は深まる。
譲らない自分と、奇跡的に重なる相手。
その微かな接地が、
人生にさりげないキセキを生む。