『弱さを抱えた強さ』

『弱さを抱えた強さ』

仕事が激しく動くときほど、
忘れてはいけないことがある。

「自分はどんな状態でありたいのか」

将来の夢と呼ぶとどこか遠く感じるけれど、
「理想の心のあり方」と言えば、
日常にしっかりと根を下ろしてくれる。

最近つくづく思う。
俺は決して強い人間じゃない、と。
その弱さは、感受性と深くつながっている。

痛みを避けようとして
強さだけを演じすぎると、
いつの間にか痛みに鈍くなっていく。
それは、
大切なものがこぼれ落ちていく感覚にも似ている。

弱さを否定するのではなく、
弱さに向き合う。
そこにしか、
本当の意味での「強さ」は育たない。

痛みを受け取る瞬間は苦しい。
胸の奥が重く沈む日もある。
というかそんな瞬間は幾度となくある。
だけどその感覚こそが、
誰かの心に寄り添うための入口になる。

弱さは、恥じゃない。
むしろ、自覚できる人ほど、
誰かを支えられる強さを持っている。

だからこれからも、
弱さを抱えたまま強さを養っていく。
そんな俺でいたい。