『境界線』

『境界線』

大人になるほど、
人は境界線を上手に引くようになる。

傷つかない距離。
踏み込みすぎない関係。
期待しすぎない心。

生きる技術としては、正しい。
けれど気づけば、その線の内側だけで
波風を立てないようにしている自分がいる。

守っているつもりが、
殻に閉じこもっているだけかもしれない。

本当の変化は、
その線を越えたところにしかない。

怖さはある。
それでも一歩出る。

境界線に従って生きるのが
必ずしも正義ではない。
それを越えると決めたときに、
境界線は新たな意味を持つ。

安全な場所に留まることは
簡単で安心だ。
でも自分の輪郭を変えたいなら、
そこから出るタイミングは、
いつだって自分にしか決められない。