『求める心』

『求める心』

深夜4時。
街は静寂に包まれる。
俺の部屋には、
微かに空気清浄機の音だけが響いている。

人は、
触れられることで満たされるのか。

肌に触れることは、
どうしても避けられない。
けれど、
そこで生まれる感覚がすべてではない。

自分は必要とされているのか。
つまり、
自分は欲しがられているのか。

そんな問いが、
静かに目の前に立ちはだかる。

体に残る感覚よりも、
心に残るのは、
「必要とされた」という温度。

そこに宿るのは快楽よりも、
もっと根深い安心に似たものだ。

与える側と受け取る側。
そう単純に分けられる関係なんて、
実はどこにもない。

求める人も、
同時に、求められたい。
それは弱さじゃなく、
人としてごく自然な渇きだと思う。

強く抱かれることと、
強く望まれること。
人の心をより包むのは、
いったいどちらなのか。

真夜中になるとたまに、
そんな根源的な問いが
言語化されて浮かんでくる。