八か月

2025.12.16
八か月

こんばんは。十二月も折り返しです。

昨日で入店八か月となりました。8という数字を見ると、通っていたピアノ教室の先生を思い出します。オクターヴを「オクトパスのオクトだよ。足が八本、白鍵も同じ」と説明してくれて、妙に興奮した記憶があります。
(今思うと言語が好きになった原体験な気がする)

同じ音に戻るけれど、少し高さが違う。八か月という時間もそのようなものかもしれません。上りか下りかは分かりませんが、季節的には下りのほうがよさそうかな。ドシラソファミレド。「もろびとこぞりて」の冒頭。

このまま何となく年の瀬が過ぎ、新年を迎え、やいのやいのしているうちに九か月に達するのでしょう。でもそれでは無為な気がするので、ちっぽけな音にならないように過ごします。一日一日を響かせて、善く生きたい。

寒いけれども。正直、暖かくなるまではもう、ただ流れに身を任せていたいけれども。ただ、空気が冷たくなるほど音は澄んでいきますから、ひとつでも鳴らせば思いのほか遠くまで届きます。冬はそういう季節でもある。

頑張ろう。九か月目もよろしくお願いいたします。

FIRST CLASS 皆川 律