『新世界』

『新世界』

決断は、行動とセットだ。
頭の中で考えているだけでは、
何も変わらない。

何かを選ぶということは、
同時に、他の道を捨てるということ。
今の自分に馴染んだものを手放し、
新しい場所に身を置くことでもある。

だから決断には、
少なからずストレスがある。
慣れた環境を離れ、
不安定な場所に飛び込むような感覚。
でも、それこそが
「新しい自分」への入り口だと思う。

人は、変わりたいと願いながら、
「今」を手放すことを恐れている。
けれど、手放さなければ何も入ってこない。
手にしているものを一度置くことで、
新しい未来が入る余白が生まれる。

決断とは、
その余白を作る勇気のことかもしれない。

そしてその先には、
今より少し理想に近づいた自分がいる。
そう思えば、決断は怖いものではなく、
むしろワクワクする行為だ。

新しい自分に出会うための、
小さな賭け。
それが、決断だと思う。