変拍子の曲って、好きですか?
5/4とか7/8とか、普段あまり触れないような、ちょっと特殊なリズム。
Cö shu Nieの音楽には、そんな“異物感のある拍”がほとんどの曲に当たり前のように存在していて、そこがまず一番の魅力だと思っています。
ただ変わっているだけではなく、ボーカルの圧倒的な歌唱力、テクニカルな演奏、そしてストリングスフレーズの美しさ。
一度ハマると抜け出せない中毒性があって、「音楽ってこんな表現ができるんだ」と気づかせてくれるバンドです。
初めて聴いたのは学生の頃。
正直、その頃はこの難しさに圧倒されてしまって、うまく楽しめなかったんです。
でも、ちゃんと音楽を味わえるようになってから聴き直したら、まさにどっぷり。
あの時受け止めきれなかった深さに、今は惚れ込んでいます。
比較的入りやすいおすすめは「絶体絶命」。
でも、個人的にはやっぱり「asphyxia」から入ってほしいです。
息が詰まるような緊張感と、解ける瞬間の美しさ。
初めてその世界に触れた時の衝撃を、誰かにも味わってほしい。
FIRST CLASS
伊丹 夕季(いたみ ゆうき)