『積極的投資』

『積極的投資』

何かを差し出すとき、
それをコストと捉えるか、投資と捉えるか。
その時に大体指標になるのが、
それが損か得かってこと。
でも本当は、それがコストか投資かを分けるのは、
「どんな気持ちで使ったか」なんだと思う。

たとえば誰かに時間を使うこと。
それを「奪われた」と感じるならコスト。
でも、「過ごせてよかった」と思えるなら、
それはもう立派な投資だ。

お金も、労力も、感情も本質は同じ。
何に使ったかよりも、
どういう意志で使ったかで意味が変わる。

見返りを求めてばかりいると、
与えた分だけ返ってこないと、
損をした気になりがち。
そうじゃなく、
まずは、自分が納得して差し出すこと。
その納得が本物なら、それで十分だと思える。

投資って、回収のためじゃなく、
「育てるため」にある。
それは人との関係も同じだ。
焦らず、見返りを急がず、
少しずつ信頼を積み重ねていくこと。

損か得かの天秤を手放した瞬間、
人はようやく「余裕」を持てる。
そしてその余裕こそが、
いずれ大きなリターンになる。