
季節が変わるタイミングに、
人の気持ちも少しずつ変わっていく気配がある。
けれど、変化の中にいると、
「何を変えるべきで、何を変えずに守るべきか」
その境界線が曖昧になることがある。
人間関係も、仕事も、
季節がうつろうように、
ときには変化が必要だし、
ときには変えないことが強さになる。
どちらが正しいかなんて、
その瞬間にはわからないもの。
ただ、ひとつ言えるのは、
変わらないものがあるからこそ、
変えていけるものに気づけるということ。
軸がある人ほど、変化を恐れない。
変化を受け入れる人ほど、
自分の中の「核」を知り、守る術を知っている。
秋は、そんな自分の「核」を確かめる季節。
吹く風が変化する中で、
変わらない自分を誇りに思ってみる。
それは決して頑固さではなく、
静かな自信のようなものだ。
変わらないものと、変えていくもの。
その両方を持っている人は、
自分の軸を保ちながら、
季節と心のうつろいに、
身を委ねられる人なのかもしれない。