
昼食後、公園のベンチで休んでいると1人の男の子が自転車を目の前に停めにきた。
ブリジストンの黒と黄色の自転車。
僕が昔使ってたやつと全く同じやつ。
夕暮れ、校庭の隅の鉄棒の前で友達とケイドロしたあの頃を思い出します。
砂ぼこりが靴下に入り、裸足になって水場で洗ったときの冷んやりとした蛇口。
帰り道、アスファルトに描いたチョークの線
横断歩道の白いとこを踏みながら帰る通学路
夕陽に照らされた花柄の炊飯器
絵の具を溶かす区切られたパレットが記憶の中で鮮やかに揺れている。
習字セットの墨の匂い
ゲームボーイアドバンスの小さな画面に夢中になった時間
友達と分け合った10円の駄菓子
そんなことが心を満たしていた、あの頃。
大人になった今は1,000円の昼食にだって何も感じられない。
自転車を見ていたら、忙しさに埋もれていた大切な記憶や景色が蘇ってきます。
もしあなたも、忘れていた子供の頃の小さなときめきや優しい記憶を取り戻したいなら、この日記を読む時間がそっとその扉を開くきっかけになれればと思います。
いつでもFIRST CLASSがときめきの外注を承ります。
FIRST CLASS
夏川 智希